然あらば(読み)さあらば

精選版 日本国語大辞典 「然あらば」の意味・読み・例文・類語

さ【然】 あらば

  1. すでに存する事態を承認し、引き続いて生ずる事態を述べるための表現。それならば。そういうことなら。それでは。では。
    1. [初出の実例]「洛陽の西南は、これ分国となるべし、さあらば当山の、衆徒ことごとく参洛し、帰依渇仰のおん袖に、恵みを抱き給ふべし」(出典:謡曲・吉野静(1423頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android