吉野静(読み)ヨシノシズカ

デジタル大辞泉 「吉野静」の意味・読み・例文・類語

よしのしずか【吉野静】[謡曲]

謡曲三番目物観阿弥作。義経記取材源義経の吉野落ちの際、静御前佐藤忠信と図り、追っ手衆徒たちの前で法楽の舞をまい、その間に義経一行を逃す。

よしの‐しずか〔‐しづか〕【吉野静】

ヒトリシズカ別名 春》
[補説]曲名別項。→吉野静

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精選版 日本国語大辞典 「吉野静」の意味・読み・例文・類語

よしの‐しずか‥しづか【吉野静】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 植物ひとりしずか(一人静)」の異名。《 季語・春 》
      1. [初出の実例]「花を見る心はよしの静かな〈親重〉」(出典:俳諧・犬子集(1633)二)
    2. 植物「あけぼのそう(曙草)」の異名。〔物品識名(1809)〕
  2. [ 2 ] 謡曲。三番目物。各流。観阿彌原作、のち井阿彌などが改訂。「義経記」による。源義経が吉野山から落ちのびる時、その家臣佐藤忠信と義経からとり残された静御前は義経を無事に落ちさせるためにはかりごとをめぐらす。忠信は都道者を装って衆徒集合の場に立ち入って、頼朝と義経の和解がなるといつわり、静御前は法楽の舞を舞い続け、衆徒は静の舞に見ほれ、あるいは義経の武勇を恐れて、ついに一人も討手に出ないでしまう。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「吉野静」の解説

吉野静 (ヨシノシズカ)

植物。センリョウ科の多年草,園芸植物。ヒトリシズカの別称

吉野閑 (ヨシノシズカ)

植物。リンドウ科二年草アケボノソウの別称

吉野静 (ヨシノシズカ)

植物。リンドウ科の二年草。アケボノソウの別称

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