然もや(読み)サモヤ

デジタル大辞泉 「然もや」の意味・読み・例文・類語

もや

そのように…か。
「―染みつかむと、あやふく思ひ給へり」〈末摘花
《下に「あらむ」が略された形》そうでもあろうか。あるいはそうか。
「―と、また思ひ乱れ給ふ」〈橋姫

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精選版 日本国語大辞典 「然もや」の意味・読み・例文・類語

さも【然も】 や

  1. 「さも」の疑問表現。そのようにも…であろうか。そんなふうに…するかも知れない。
    1. [初出の実例]「いまこんといひし ことのはを さもやとまつの みどりごの たえずまねぶも きくごとに」(出典:蜻蛉日記(974頃)上)

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