焼手(読み)やきで

精選版 日本国語大辞典 「焼手」の意味・読み・例文・類語

やき‐で【焼手】

  1. 〘 名詞 〙 人の喜ぶようにいうこと。うれしがらせをいって、都合のよいように事をはこぶこと。うれしがらせておいて、だますこと。遊里ことば
    1. [初出の実例]「いかさま、なにぞにおもひつかれんと、ひそかに、身たのみの心あるゆへに、かれがやきでをくふ事也」(出典:評判記・難波物語(1655))

やき‐て【焼手】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物を焼く人。〔羅葡日辞書(1595)〕
  3. 嫉妬深い人。やきもちやき。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

《料理されるためにまないたにのせられた魚の意から》相手のなすに任せるより方法のない運命のたとえ。まないたの鯉こい。[類語]俎板まないたの鯉こい・薬缶やかんで茹ゆでた蛸たこのよう・手も足も出ない...

俎上の魚の用語解説を読む