焼立(読み)やきたてる

精選版 日本国語大辞典 「焼立」の意味・読み・例文・類語

やき‐た・てる【焼立】

〘他タ下一〙 やきた・つ 〘他タ下二〙
① 盛んに焼く。いっそう盛んになるように焼く。焼いて煙をたてる。
万葉(8C後)一一・二七四二「志賀海人火気(ほけ)焼立(やきたて)て焼く塩の辛き恋をも吾れはするかも」
② 盛んにおだててうれしがらせる。
浮世草子好色二代男(1684)一「太夫に焼(ヤキ)たてられ、羽柴の煙かぎりと思ひつくを」

やき‐たて【焼立】

〘名〙
① 焼き立てること。
② 今焼いたばかりであること。また、そのもの。
※浮世草子・世間娘容気(1717)五「やきたて蒲鉾生醤油つけて板ぐち噛(かぶり)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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