焼餠(読み)やきもち

精選版 日本国語大辞典 「焼餠」の意味・読み・例文・類語

やき‐もち【焼餠】

〘名〙
① 火であぶって焼いた餠。古くは、中に餡(あん)を入れた餠を焼いたものをいう。やきもちい。
庭訓往来(1394‐1428頃)「曲煎餠。焼餠」
② 粳(うるち)の粉皮で餡を包み焼いた餠。ぎんつばやき。〔雍州府志(1684)〕
③ (嫉妬することを「焼く」というところから、餠を添えていった語) ねたみ。嫉妬。やき。
※雑俳・川柳評万句合‐宝暦一〇(1760)礼一「焼きもちのとどめを釘で遣ってのけ」
黄表紙・御存商売物(1782)中「女房いろはたんか、何のわけもしらず、大のやきもちにて、夫婦げんくゎをはじめ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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