熱力学的確率(読み)ネツリキガクテキカクリツ

化学辞典 第2版 「熱力学的確率」の解説

熱力学的確率
ネツリキガクテキカクリツ
thermodynamical probability

物質系の巨視的な状態を実現することのできる微視的状態の数.もっとも簡単な例は,それぞれの粒子を区別できる古典粒子の場合である.総数N,各粒子がとることのできるエネルギー ε1ε2,…,εr をもつr個の微視的状態の箱のなかに,それぞれ n1n2,…,nr 個の粒子を粒子の総数一定,全エネルギー一定の条件下で分配するときの分配の仕方の数Wは,次式で表される.

W極大にする分配の仕方が実際に観測されると考える.ただし,この取り扱いは,個々の粒子が区別できる古典粒子の場合である.電子や分子は,個々の粒子を区別することができないフェルミ粒子ボース粒子なので,それらの場合は異なる式が導かれる.[別用語参照]量子統計力学

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む