普及版 字通 「熹」の読み・字形・画数・意味
熹
16画
[字訓] あぶる・ひかり
[説文解字]
[甲骨文]
[字形] 形声
声符は喜(き)。〔説文〕十上に「炙るなり」とあり、〔易林、噬之兌〕に「熹炙」という語がある。陶潜の〔帰去来の辞〕に「晨光の熹なるを恨む」と微光の意に用いるのは、おそらく熙・などと通用の義によるものであろう。
[訓義]
1. あぶる、むす、熱する。
2. 熙・と通じ、ひかり。
3. 憙・僖と通じ、よろこぶ、たのしむ。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕熹 ヒカリ・サカリニ 〔字鏡集〕熹 ヤク・アツシ・サカリ・ヒカリ・ヒロシ・ハス
[語系]
熹xiaと煕(熙)・xiuは声義近く、光の意で通用する。また喜・憙・僖xiは同声。みな喜び楽しむ意がある。
[熟語]
熹娯▶・熹炙▶・熹炭▶・熹微▶・熹爛▶
[下接語]
晨熹
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報