熾掻き(読み)おきかき

精選版 日本国語大辞典 「熾掻き」の意味・読み・例文・類語

おき‐かき【熾掻・燠掻】

  1. 〘 名詞 〙
  2. おき火、灰などをかきたて、また、かき寄せるための鉄製道具。炭かき。火かき。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「高欄により蹲(しりうたげ)おきかきのごとき手をつき出し」(出典浄瑠璃・諸葛孔明鼎軍談(1724)一)
  3. おき火などを持ち運ぶ、鉄製の器。木製の柄がついている。十能。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「おきかきを持来りて、あまりさむし、火をひとじうのふたもれとて」(出典:咄本・枝珊瑚珠(1690)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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