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燃料棒 ねんりょうぼう

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知恵蔵2015の解説

燃料棒

軽水炉用の燃料棒(長さ約4m)は、低濃縮ウラン燃料ペレットジルコニウム合金製の被覆管内に数百個ほど積み重ねたもの。燃料ペレットは二酸化ウラン粉末を焼き固めた直径・長さともに1cm前後の円筒形。燃料ペレット1個分のエネルギー量は、一般家庭の消費電力量に換算すると、沸騰水型炉で約8カ月分、加圧水型炉で約6カ月分に当たる。被覆管内には、燃料から放出されるガス状の核分裂生成物や熱膨張の圧力に耐えるための空間が設けられている。燃料棒は数十本、数百本単位で直方体に束ねて燃料集合体にし、炉心に挿入する。炉心の燃料棒本数は、110万kW級の沸騰水型炉で約4万8000本、加圧水型炉で約5万1000本。高速増殖原型炉もんじゅ」の炉心には燃料集合体が計198本あり、1995年のナトリウム漏れ事故当時の状態で炉心に保管されている。成分はふつうの原発のウラン燃料と違い、最初からプルトニウムが約3割含まれる。

(渥美好司 朝日新聞記者 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

ねんりょう‐ぼう〔ネンレウ‐〕【燃料棒】

原子炉用の棒状燃料。ふつう、酸化ウランを筒状の被覆管に密封したもの。実際には、これを数十から数百本束ねた集合体を単位として使う。→燃料集合体

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世界大百科事典内の燃料棒の言及

【核燃料】より

…実験炉〈常陽〉を設置して日本でも開発が進められている液体金属冷却高速増殖炉では,プルトニウムの高速中性子による核分裂を利用するが,燃料心材はプルトニウムとウランの混合酸化物であり,被覆管としてはステンレス鋼を使用している。冷却材の温度を高めるためと高速中性子の吸収はあまり物質によらないことからステンレス鋼が採用され,また出力密度を高めてもペレットの温度があまり上がらぬように,燃料棒の直径は約6mmと軽水炉にくらべて非常に細い。イギリスで開発され,日本でも1基稼働している黒鉛減速炭酸ガス冷却炉(東海1号炉)では,心材として金属ウランを使用している。…

【原子炉】より

…燃料中に発生した熱は冷却材により運び出される。冷却材は燃料集合体中の燃料棒と燃料棒の間を流れる。冷却材に要求される条件は,熱輸送能力が大きく,中性子吸収断面積が小さく,かつ中性子などの放射線により分解したり放射性物質を生み出したりしないことなどである。…

※「燃料棒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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