片吹村
かたぶきむら
[現在地名]龍野市誉田町片吹
下沖村の南東に位置し、揖東郡に属する。東は林田川を挟んで阿曾村(現太子町)。村の南端を山陽道が通る。「播磨国風土記」揖保郡萩原里の条にみえる傾田の遺称地とされ、地名の由来は酒を醸造する酒槽が傾いて、酒がすっかり流れ出てしまったからという。文禄四年(一五九五)五月吉日の揖保川井堰絵図(岩見井組文書)に片吹とみえ、岩見井が林田川へ落ちる手前で分岐され、稲荷山の西を回り込むように描かれている。慶長国絵図には「かたふき」と記される。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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