北龍野村(読み)きたたつのむら

日本歴史地名大系 「北龍野村」の解説

北龍野村
きたたつのむら

[現在地名]龍野市龍野町北龍野

龍野町の北に位置し、揖東いつとう郡に属する。北は栗栖くりす川を挟んで佐野さの(現新宮町)、東は揖保いぼ川を境に島田しまだ村。西にはだい山、南には鶏籠けいろう山がそびえる。台山から流れる寒道寺かんどうじ川に沿うさか集落、村の中心部の武家屋敷南端上川原かみかわら町の枝町しん町の三地区からなる。寒道寺川と栗栖川の合流点に半田はんだ用水井口が設けられていた。この用水をめぐって天正一一年(一五八三)と文禄四年(一五九五)半田(現揖保川町)岩見いわみ(現太子町)福井ふくい(現姫路市)の村村との間で水論となっている(天正一六年六月五日「岩見井筋争論裁許状」・文禄四年五月二九日「こぜが瀬水論裁許状写」岩見井組文書)。文禄四年五月吉日の揖保川井堰絵図(同文書)には大川(揖保川)と半田井に挟まれた地に「北だつの」と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android