片山館跡(読み)かたやまだてあと

日本歴史地名大系 「片山館跡」の解説

片山館跡
かたやまだてあと

[現在地名]大館市片山

大館舌状台地北縁のふたッ山の東方四〇〇メートルの地点に存立する中世の城館跡。水田面からの比高およそ一〇メートルの平坦面を利用し、舌状部の基部に三重の土塁を構築、その間に二条の空堀を土塁と交互に設ける。中央部に長さ三〇メートル、幅およそ一五メートルの空堀を東西に設け二郭を構成。北郭九〇平方メートル、南郭一八〇平方メートル。出土遺物は熙寧元宝・紹聖元宝・大観通宝などの宋銭をはじめ、青磁・錐状鉄器、および後北C2式土器など。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android