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宋銭 そうせんSong-qian; Sung-ch`ien

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

宋銭
そうせん
Song-qian; Sung-ch`ien

中国,代に鋳造された貨幣。主貨幣は銅銭であったが,鉄銭も用いた。太祖(第1代皇帝,趙匡胤。在位 960~976)は最初の宋銭である宋通元宝(宋元通宝)を鋳造し,太宗は太平通宝,淳化元宝,至道元宝を鋳造した。淳化元宝はその 4文字が太宗によって真行草の 3体で親書されたが,これ以後,改元ごとに年号を冠した新貨幣を鋳造することが決まった。銅銭鋳造額は,国初 80万貫,神宗代には 506万貫と最高頂に達し,その後漸減して北宋末には約 300万貫であった。北宋銭はおよそ銅 6分余,鉛錫 3分余の良質貨幣で,海外に多く流出し,国内では銭荒現象を起こした。日本へは平安時代末期から鎌倉時代にかけて盛んになった日宋貿易によって宋銭が大量に流入し,貨幣経済発展の主因となった。戦国時代末期に日本国内で貨幣が鋳造されるようになるまで,元銭,明銭とともに主要な流通貨幣として使用された。そのおもなものは,皇宗通宝(1039初鋳),煕寧元宝(きねいげんぽう。1068初鋳),元豊通宝(1078初鋳)などであり,特に西日本では,北宋銭が重んじられて多く流通した。

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デジタル大辞泉の解説

そう‐せん【×宋銭】

中国、代に鋳造された銅銭。日本に輸入され、皇朝十二銭以後の国内通貨として、元銭・明銭とともに鎌倉時代から戦国時代にかけて流通した。元豊通宝・熙寧(きねい)元宝などがある。

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百科事典マイペディアの解説

宋銭【そうせん】

中国の宋代に鋳造された銅銭。太祖の宋元通宝以来,王や年号の変わるたびに鋳造された。日宋貿易により13世紀には盛んに日本に流入,皇朝十二銭などしかない国内貨幣の不足を補い,後の元や明の銭貨とともに貨幣経済の発達を促進した。

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大辞林 第三版の解説

そうせん【宋銭】

中国の宋代に鋳造された銅銭。一三世紀以降、日宋貿易により大量に日本にもたらされ、戦国末期まで国内に流通した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

宋銭
そうせん

中国の宋代(960~1279)に鋳造された銭貨。銅銭と鉄銭がある。北宋(960~1127)の太祖が宋元(そうげん)通宝を鋳造し、太宗の時代に太平(たいへい)通宝、淳化(じゅんか)通宝、至道(しどう)元宝を発行してのち、おおむね改元ごとに、その年号を記した銭が鋳造された。当時、貨幣需要が大で、鋳造技術の未熟な諸外国では、宋銭を輸入して、この欲求を満たしていた。このため北宋末期から宋の銅銭流出は盛んで、南宋(1127~1279)になると、ますますこの傾向が進んだため、南宋末期には貿易縮小、また禁止による流出防止政策がとられた。現在、宋銭は日本をはじめ南洋一帯、アフリカ東岸の地域で発掘出現している。
 日本では、9世紀遣唐使廃止後も続いた日中私貿易が12世紀以降盛んとなり、多量の宋銭が流入し、皇朝十二銭とともに流通したが、宋銭の増加は物価の動揺を引き起こすとの理由で、朝廷は1179年(治承3)以後、しばしば宋銭の流通を禁止した。しかし商業の発達に伴い、貨幣需要が激増した鎌倉・室町時代にも政府は銭貨官鋳を行わなかった。室町時代には宋銭とともに元(げん)・明(みん)銭や私鋳銭が流通し、貨幣授受の際に良銭を選び取る撰銭(えりせん)が流行したが、宋銭は良銭として取り扱われた。[百瀬今朝雄]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の宋銭の言及

【宋元銭】より

…中国の宋(960‐1279),元(1260‐1368)の両朝で鋳造された銅銭。とくに宋銭は日本で中世に流通した銭貨の主体であった。 10世紀中期で皇朝十二銭の鋳造が中止され准布,准絹,准米が通貨の用をなしたが,12世紀中期から宋銭を主とする中国銭の輸入がはじまり,13世紀には著増した。…

※「宋銭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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