精選版 日本国語大辞典 「片泣・片鳴」の意味・読み・例文・類語
かた‐なき【片泣・片鳴】
〘名〙
① 一方だけ泣くこと。一人で泣くこと。ひとり泣き。
② (「かた」は未熟、不完全の意) 半泣きに泣くこと。
③ (片鳴) 鳥や虫などの鳴き声が未熟で、まだ整っていないこと。片声。
※類従本賀茂女集(993‐998頃)「きりぎりすかたなきすればいもがきぬしでうちあはせこゑとなふなり」
[補注]①②に挙げた允恭紀、仁徳紀の例は、共に、一方的に泣くこと、すなわち、ひたすら泣くことの意とする説も多い。
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