片端人(読み)かたわびと

精選版 日本国語大辞典 「片端人」の意味・読み・例文・類語

かたわ‐びとかたは‥【片端人】

  1. 〘 名詞 〙
  2. かたわもの(片端者)
    1. [初出の実例]「『かたは人にこそは。むつまじういもし給はざりけり』と宣ふ御声、いと近ければ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲上)
  3. かたわもの(片端者)
    1. [初出の実例]「からもりが宿を見んとて玉鉾に目をつけんこそかたは人なれ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)楼上下)

かたわ‐うどかたは‥【片端人】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「かたわびと(片端人)」の変化した語 ) =かたわもの(片端者)
    1. [初出の実例]「子を思ふ道に迷ひぬれば、いぶせき事も忘られて、あさましげなるかたはうどにまじはって」(出典:平家物語(13C前)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android