片耳(読み)カタミミ

デジタル大辞泉 「片耳」の意味・読み・例文・類語

かた‐みみ【片耳/傍耳】

片方の耳。
ちらっと耳にすること。聞くともなしに聞くこと。
「―に聞きてうち笑む女ばらのあるを」〈椎本

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「片耳」の意味・読み・例文・類語

かた‐みみ【片耳】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 片方の耳。
    1. [初出の実例]「此れを聞きて彌ねむころに此の経の仏菩薩の御名ををがみたてまつれば片耳心よくきこゆる」(出典:観智院本三宝絵(984)中)
  3. ちょっと聞きこむこと。小耳にはさむこと。
    1. [初出の実例]「かばかりゆゆしきまでに、おはしますをと、うつくしみ聞こゆれば、かたみみに聞き給ひて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)柏木)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android