牙笏(読み)げしゃく

精選版 日本国語大辞典 「牙笏」の意味・読み・例文・類語

げ‐しゃく【牙笏】

  1. 〘 名詞 〙 象牙で作った笏。
    1. [初出の実例]「礼服冠。黄丹衣。牙笏。白袴。白帯」(出典:令義解(718)衣服)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の牙笏の言及

【把笏】より

…中国では古くから把笏の制度があり,もともとは覚書などを記して備忘用としての意味をもっていた。日本では,大宝令まで把笏の規定がなかったと推測され,養老衣服令で初めて把笏が規定されたが,実態的には大宝令制下719年(養老3)2月,はじめて職事官(しきじかん)に把笏が命ぜられ,五位以上の貴族官僚は牙笏(げのしやく),六位以下は木笏(もくしやく)をもつと区別された。そして同年6月における把笏身分の範囲拡大をはじめとして,しだいに身分を降して範囲が広げられたが,その把笏身分の範囲にある官僚・職員たちを〈把笏之色(はしやくのしき)〉とよび,範囲外の職員と区別された。…

※「牙笏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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