白袴(読み)シロバカマ

デジタル大辞泉 「白袴」の意味・読み・例文・類語

しろ‐ばかま【白×袴】

白地の袴。
束帯のとき、大口袴の上に着る袴。うえのはかま。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「白袴」の意味・読み・例文・類語

しろ‐ばかま【白袴】

〘名〙
衣冠束帯正装のとき、大口袴の上に着る袴。上の袴。
※続日本紀‐慶雲三年(706)一二月己卯「有勑、令天下脱脛裳一著白袴
② 白い色の袴。
驢嘶余(室町末)「坊官武家出仕の時は、直綴すずしの大口、小刀、或布の白袴也」
③ 色を染める前の白い袴。→紺屋(こんや)の白袴
※俳諧・毛吹草(1638)二「こうかきしろばかまをきる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の白袴の言及

【束帯】より

…大口といわれる紅染の袴をはいた上に表袴をはく。これは690年(持統4)以来のいわゆる白袴である。袍の上から革帯(かくたい)を締めるが,石帯とか玉帯といわれ,後ろ腰に当たる部分に石や玉の飾りがついている。…

※「白袴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android