日本歴史地名大系 「牛居村」の解説 牛居村うしいむら 兵庫県:加西市牛居村[現在地名]加西市牛居町中西(なかにし)村の南、下里(しもさと)川の中流域左岸に位置する。「播磨国風土記」の賀毛(かも)郡下鴨(しもつかも)里の条にみえる碓居谷(うすいだに)の遺称地とされる。同書によると、昔大汝命が当地で碓を造って稲をついたことにより名付けられたという。室町時代末期には中村牛居之助吉早が居を構えたと伝え、今も中村氏が居住した殿垣内(とのがいち)と家臣が居住した譜代垣内(ふだいがいち)の小字が残る。文禄四年(一五九五)八月一七日の豊臣秀吉知行方目録(木下家文書)に牛井村二八石六升とみえる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報