牛村古城址(読み)ぎゅうそんこじょうし(その他表記)Niú cūn gǔ chéng zhǐ

改訂新版 世界大百科事典 「牛村古城址」の意味・わかりやすい解説

牛村古城址 (ぎゅうそんこじょうし)
Niú cūn gǔ chéng zhǐ

中国,山西省侯馬市の北西にある春秋戦国時代の城址。この地は,北に汾水が,南に澮水が流れ,春秋時代に晋国の都が置かれた〈新田〉に比定されている。付近には,牛村古城のほか,白店古城,平望古城,台神古城,馬荘古城,呈王古城などの古城址が多数残り,1957年以来たびたび調査が行われている。牛村古城は,ほぼ長方形を呈し,南北長1340~1740m,東西幅1100~1400mの面積を有し,城の北西角は平望古城に重なっている。城壁は版築で築かれた土壁で,城内には宮殿址と思われる基壇が残り,春秋戦国時代の半瓦当片,平瓦,丸瓦,陶器片などの遺物が発見されている。牛村古城址の近辺では,青銅器鋳造工房址,陶器製造工房址,骨器製造工房址その他の手工業関係の遺構や,侯馬盟誓遺跡と呼ばれる明誓侯馬盟書)を埋納した坑の発見もあり,この地が晋,魏の重要な都城であったことが知られる。
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