侯馬盟書(読み)こうばめいしょ(その他表記)Hóu mǎ méng shū

改訂新版 世界大百科事典 「侯馬盟書」の意味・わかりやすい解説

侯馬盟書 (こうばめいしょ)
Hóu mǎ méng shū

中国,1965年から66年にかけて山西省侯馬市東郊の東周時代の祭祀関係遺跡で発見された盟書。盟書とは誓盟の内容を書いたもので載書ともいう。侯馬の盟書は石片,玉片の上に毛筆で朱書されており,盟書5000余点のうち文字の識別できるものは656点である。内容の解明にはなお時間を要するが,発見場所が晋の国都の公的な祭祀場であることから,主盟者は晋公で,誓盟には晋の六卿で,のち趙の建国の基礎固めをした趙鞅(ちようおう)が関係しており,時期は春秋晩期の前5世紀半ばごろまでと推定される。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 永田

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android