物の本質について(読み)モノノホンシツニツイテ

デジタル大辞泉 「物の本質について」の意味・読み・例文・類語

もののほんしつについて【物の本質について】

原題、〈ラテンDe Rerum Naturaローマの哲学詩人ルクレティウスによる教訓詩。紀元前1世紀頃の作。エピクロス派の原子論唯物論に基づく世界観を叙述した哲学的長詩

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 エピクロス派

世界大百科事典(旧版)内の物の本質についての言及

【ルクレティウス】より

…素材,構造,生長およびふるまいを含む,ものに関するすべての事柄というのがそのおよその意味である〉(《ルクレティウス》1947)。邦訳ではこの詩の表題は《事物の根本原理について》《事物の本性について》《物の本質について》《宇宙論》などとされてきたが,この中では《宇宙論》が内容的に見て適切である。ただし,彼の語法ではムンドゥスmundusが宇宙であってレルム・ナトゥラに宇宙の意味はないようである。…

※「物の本質について」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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