精選版 日本国語大辞典 「物尽」の意味・読み・例文・類語
もの‐づくし【物尽】
- 〘 名詞 〙 同じ種類の物を列挙すること。花づくし、国づくしなどの類。ものはづくし。
- [初出の実例]「しほらしき物つくしちょろ木かいわりな」(出典:俳諧・常盤屋の句合(1680)四番)
…一般に人や物や所などの名をある類別に従って集め記したものをいう。《枕草子》《尤草紙(もつとものそうし)》や,歌謡などに見られる〈物づくし〉〈物ぞろえ〉に形式的には類似するが,名寄は,ある分野の名称についての知識を集成するという目的で作られ,実用的なものが通常であると思われる。歌枕を集めた書に,《歌枕名寄》,《大名寄》(《類字名所和歌集》),《小名寄》(《名所類字和歌》)などの称があり,また,能狂言の曲名を列記したものを能名寄,謡名寄,狂言名寄などといい,《旧謡いろは名寄》《謡名寄》などの書名のものがある。…
※「物尽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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