もの‐ぎき【物聞】
- 〘 名詞 〙
- ① 話しぶりなどが、人の耳に与える感じ。
- [初出の実例]「をかしく物ぎきよくいひつる人かな」(出典:秋成本落窪(10C後)一)
- ② 様子をさぐり聞くこと。様子をうかがうこと。また、武家で敵陣や人家に忍び込み様子をさぐること。また、その人。遠聞(とおぎき)。
- [初出の実例]「ものききに、宵より寒がりわななきおりけるげす男、いと物うげにあゆみくるを」(出典:枕草子(10C終)二五)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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