特定産業振興臨時措置法案(読み)とくていさんぎょうしんこうりんじそちほうあん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

特定産業振興臨時措置法案
とくていさんぎょうしんこうりんじそちほうあん

貿易の自由化に対応して特定産業 (自動車,石油化学,特殊鋼など) の産業構造を高度化することにより,これら産業の国際競争力の強化をはかることを目的とした法案 (1963) 。しかしこの政策目的を達成するために日本開発銀行 (現日本政策投資銀行) の融資という資金調達面での優遇措置を支えとして,企業規模の過小性を理由とした集中ないしは合併促進,および過当競争を理由とした共同行為容認の拡大など競争制限的行為に関する法規制の緩和を内容としていたため強い批判を受け,廃案となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android