犬吠・狗吠(読み)いぬぼえ

精選版 日本国語大辞典 「犬吠・狗吠」の意味・読み・例文・類語

いぬ‐ぼえ【犬吠・狗吠】

〘名〙
① 犬の遠吠え。また、それをまねること。
上代において元日、即位大嘗会(だいじょうえ)および外国使節入朝の時に、隼人(はやと)宮門を守るため、犬の遠吠えをまねたこと。狗人(いぬひと)が声を発すること。
※古活字二巻本日本書紀抄(16C前)二「吠狗と云は、公卿参内の時 御即位の時も、隼人がいぬほへと云事をするぞ。今はたへて候わぬぞ」

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