犯罪者プロファイリング(読み)はんざいしゃぷろふぁいりんぐ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

犯罪者プロファイリング
はんざいしゃぷろふぁいりんぐ

犯罪現場に残された情報(被害者に関する情報を含む)を分析・評価することで、犯人像を推定すること。単に「プロファイリング」ということもある。連続して発生している性犯罪、放火等を対象に、犯行現場の状況、犯行の手段、被害者等に関する情報や資料を、既存の犯罪情報データを踏まえた行動科学的分析や、情報分析システム等を活用することによって、犯行の連続性の推定、犯人の年齢層、生活様式、職業、前歴、居住地等の推定や次の犯行の予測が行われる。基になっているのは、犯罪情報のデータベースから、被害者の特徴、犯行中の言動、犯罪手口の反復性等に着目して犯人像を定量的に推定する統計的プロファイリングである。犯人像の推定をするものであって、犯人を特定するものではない。
 アメリカでは1970年代、イギリスでは1980年代に組織的な研究が始められた。日本では、1994年(平成6)に科学警察研究所で研究が開始され、2000年(平成12)に北海道警察が特異犯罪分析班を設置して実際の捜査の支援に活用したのが始まりである。[田村正博]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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