独鈷鈴(読み)トッコレイ

デジタル大辞泉 「独鈷鈴」の意味・読み・例文・類語

とっこ‐れい〔トクコ‐〕【×鈷鈴】

密教で用いる、独鈷一端に鈴をつけた法具

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「独鈷鈴」の意味・読み・例文・類語

とっこ‐れいトクコ‥【独鈷鈴】

  1. 〘 名詞 〙 独鈷の一端に鈴をつけたもの。
    1. 独鈷鈴〈京都府東福寺〉
      独鈷鈴〈京都府東福寺〉
    2. [初出の実例]「独鈴一口」(出典:廬山寺文書‐天祿三年(972)五月三日・天台座主良源遺告)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の独鈷鈴の言及

【鈴】より

…金剛杵が煩悩を破る武器としての形状を杵の両端に示しているのに対して,金剛鈴は仏を驚覚・歓喜させる目的で手で振り鳴らすベルであり,小さな釣鐘状の響銅(さはり)製本体に,内部に吊るした舌が当たって澄んだ音がする。保持するための柄の先が金剛杵の片側と共通する形状で,その部分の形の差異により,独鈷(どつこ)鈴,三鈷鈴,五鈷鈴,宝珠鈴,塔鈴などと呼ばれる。密教法会で導師が用いるが,似た形状の鈴を御詠歌の伴奏にも用いる。…

※「独鈷鈴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android