独鈷(読み)トッコ

デジタル大辞泉「独鈷」の解説

とっ‐こ〔トク‐〕【×鈷/独古/独股】

《「どっこ」とも》
密教で用いる法具、金剛杵こんごうしょ一種鉄製または銅製で、両端がとがった短い棒状のもの。独鈷杵とっこしょとこ
1に模した形を連ねて、縞状に織り出した織物。また、その模様。主に帯地で用いる。

とく‐こ【×鈷】

とっこ(独鈷)

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精選版 日本国語大辞典「独鈷」の解説

とっ‐こう トク‥【独鈷】

〘名〙 「とっこ(独)」の変化した語。
※説経節・説経苅萱(1631)中「とっかう、さんかう、れいを、三つのたからものを、はうきにゆいそへ、にはをこそおはきある」

と‐こ【独鈷】

(10C終)二五「験者の物のけ調ずとて、いみじうしたりがほにとこや数珠(ずず)などもたせ」

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世界大百科事典内の独鈷の言及

【金剛杵】より

…バジュラは,把手の両端に鋭い刃のついた杵形の武器で,雷をかたどったものといわれ,本来は雷霆(らいてい)神インドラの所持物であったが,のち仏教では,この武器を持った神(執金剛神)がいつも影のように仏につき従い,仏を守護していたと考えられた。密教の法具としての金剛杵は,この武器が堅固であらゆるものを摧破(さいは)するところから,煩悩を破る悟りの智慧の象徴として採り入れられたもので,両端の刃先の形によって,1本だけ鋭くとがった刃先の独鈷(独股)(とつこ),その刃先に両側から勾(かぎ)形に湾曲した刃を2本備えた三鈷(三股),四方から4本備えた五鈷(五股)などがある。これらはいずれも武器のおもかげをとどめているが,ほかに,武器でない宝珠や塔をあしらった宝珠鈷や塔鈷といわれるものもある。…

※「独鈷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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