狭結郷(読み)さようごう

日本歴史地名大系 「狭結郷」の解説

狭結郷
さようごう

和名抄」所載の郷。諸本とも訓を欠いているが、サヨウであろう。「出雲国風土記」には郷名としては記載されないが、神門郡家と同所に置かれた狭結駅があげられ、地名は初め最邑さようで、古志国の佐余布が来住したことに由来するという。神亀三年(七二六)狭結に改めたとある。天平一一年(七三九)の出雲国大税賑給歴名帳(正倉院文書)にも狭結駅とあり、寡一〇人など賑給の対象となる総数は一九人で(刑部臣・神門臣族・物部の諸姓)、穀九石五斗が支給されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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