猪島村(読み)いのしまむら

日本歴史地名大系 「猪島村」の解説

猪島村
いのしまむら

[現在地名]大野市猪島

北は下据しもしがらみ村、南は下郷しものごう村、西は中据村に接する。嘉元四年(一三〇六)の昭慶門院御領目録(竹内文平氏所蔵文書)に「井島」がみえる。当時小山おやま庄域に含まれていたと推定される。永享一二年(一四四〇)四月の春日社領越前国大野郡小山庄田数諸済等帳(天理図書館蔵)に「井嶋郷領家方諸済先方十六人方へ□分百姓等注進□□分」として、広田三八町五段・公田六町八段小一五歩とあり、また「同郷開出之田畠等事」「井嶋領家方熊野御神田事」「又道寄之地蔵堂田事」などの記載がある。永正元年(一五〇四)一二月二五日の宝慶寺寺領目録(宝慶寺文書)には「一、猪嶋村之内 分米弐石 徳山了観房寄進」とみえ、永禄一二年(一五六九)六月一六日の同寺領目録(同文書)にも「友(兼)村」の項に「弐石此外壱石免 猪嶋村 永徳彦四郎」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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