ごう

精選版 日本国語大辞典 「ごう」の意味・読み・例文・類語

ごう

  1. 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる ) 吹き荒れる風の音や、はげしく流れる水の音、非常な勢いで走る列車の音、鐘の音などのような、はげしく響く音を表わす語。
    1. [初出の実例]「鐘は喉のなりぞ。がうと云は喉からがうと云ぞ」(出典:日本書紀桃源抄(15C後))
    2. 「ごおと鳴る凩のあと 乾きたる雪舞ひ立ちて 林を包めり」(出典:一握の砂(1910)〈石川啄木〉忘れがたき人人)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「ごう」の読み・字形・画数・意味


17画

[字音] ゴウ(ガウ)

[説文解字]

[字形] 形声
声符は敖(ごう)。敖に倨傲の意がある。〔説文新附〕十二上に「聽かざるなり」、〔玉〕に「人の語を入れざるなり」とあり、人の言に耳をかさないことをいう。字はまた囂・(ごう)と通用する。

[訓義]
1. ききいれない、人のいうことをきかない。
2. 囂・と通じ、やかましい。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 弥々志(みみしへ) 〔字鏡集〕 ミミシヒ・キカズ

[語系]
ngieと磽・塙kheとは声義が近い。磽(こう)は〔説文〕九下に「石なり」、〔玉〕に「堅なり」とあり、塙(こう)は塙堅、抜くべからざるものをいう。はかたくなに人の言を拒否するもので、その声義に通ずるところがある。

[熟語]

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