20世紀日本人名事典 「猪狩又蔵」の解説
猪狩 又蔵
イカリ マタゾウ
- 生年
- 明治6年12月5日(1873年)
- 没年
- 昭和13(1938)年12月13日
- 出生地
- 福島県田村郡滝根村(現・滝根町)
- 別名
- 筆名=猪狩 史山(イカリ シザン)
- 学歴〔年〕
- 東京英語伝習所卒,東京文学院哲学科〔明治26年〕卒
- 経歴
- 福島県滝根村の商業兼業農家の二男に生まれ、幼年時代から漢籍、書を学ぶ。14歳のとき福島市に養子に出されたが、不満が爆発して養家を脱走したが果さず。しばらく郷里で准教員をつとめ、明治22年再度出奔。苦学しながら26年東京文学院を卒業し、日本中学校の教師となる。大正3年杉浦重剛が東宮御学問所御用掛となり、御進講の「倫理」の草案づくりに着手すると、よき女房役として7年間奉仕。昭和8〜17年日本中学校の校長を務めた。著書に「倫理御進講草案」の編纂刊行、「杉浦重剛先生伝」「日本皇室論」「成吉思汗」、「杉浦重剛先生」(大町桂月との共著)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報