猿飛出(読み)さるとびで

精選版 日本国語大辞典 「猿飛出」の意味・読み・例文・類語

さる‐とびで【猿飛出】

  1. 〘 名詞 〙 能面小飛出(ことびで)一種坊主頭で、ひとみを大きく見ひらき、口を大きく横にひらいた異形面。猿に似ているので、この名がある。「鵺(ぬえ)」などの後ジテに用いる。
    1. [初出の実例]「福永の首は能面の猿飛出のように大口をあけ」(出典:落城(1949)〈田宮虎彦〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android