デジタル大辞泉 「大口」の意味・読み・例文・類語
おお‐くち〔おほ‐〕【大口】
1 大きな口。大きく開けた口。「
2 おおげさなことをいうこと。偉そうにいうこと。「
3 売買や取引などで、金額が多いこと。「
4 茶道具の一。柄のない
5 「大口
6
「まして色の道…―いふより
[類語]大きい・大きな・大いなる・でかい・でっかい・どでかい・馬鹿でかい・大振り・大形・大柄・大作り・大粒・粗大・肥大・
鹿児島県北部にあった旧市名(大口市)。現在は伊佐(いさ)市の北西部を占める地域。旧大口市は大口盆地の中心都市。1954年(昭和29)大口町、山野町、羽月(はつき)村、西太良(にしたら)村が合併して市制施行。2008年(平成20)伊佐郡菱刈(ひしかり)町と合併、伊佐市となった。川内川(せんだいがわ)上流の盆地で周囲は凝灰岩、シラスからなる山地。JR水俣(みなまた)、栗野駅からバスがある。国道267号で久七(きゅうしち)峠(地元では「くしち」とよぶ)を越えると人吉(ひとよし)市に至る。歴史が古く、縄文、弥生(やよい)、古墳時代の遺跡が多い。中世、菱刈、相良(さがら)、島津の3氏が領有を争ったが、戦国時代末期に島津氏に帰した。江戸時代には、島津氏は直轄の麓(ふもと)(外城(とじょう))を大口に置いたほか、周囲3か所にも設置し、肥後(熊本県)に対する北辺の守りを固めた。国の重要文化財の祁答院家住宅(けどういんけじゅうたく)は、江戸中期の郷士(ごうし)の武家屋敷の姿をそのまま残している。
農業が基幹産業で、米の生産が多く伊佐米の産地として知られるほか、最近、ブタ、肉牛の畜産の伸びが著しい。宮人(みやひと)のジャパンファームは、常時6万頭のブタを飼育している。鉱業は牛尾(うしお)、布計(ふけ)に金山があったが閉山した。史跡や景勝地が多く、郡山八幡(こおりやまはちまん)神社、白木神社や曽木(そぎ)の滝、十曽(じっそう)池、奥十曽渓谷などがある。
[平岡昭利]
『『大口市郷土史研究 1・2集』(1961、1963・大口市)』▽『『大口市十年誌』(1965・大口市)』▽『『大口市郷土誌』上下(1978、1981・大口市)』
愛知県北西部、丹羽郡(にわぐん)にある町。濃尾(のうび)平野北部、犬山扇状地上に位置する。1962年(昭和37)町制施行。第二次世界大戦前までは県下一のクワ畑率を誇る養蚕の村であったが、戦後は名古屋市からの工場誘致の成功で工業の町となった。とくに金属工業、工作機械では全国的先進地である。江戸初期、尾張(おわり)藩の新田政策によって構築された入鹿(いるか)、木津(こっつ)、新木津の三大用水や五条川が貫流。名古屋鉄道犬山線が町のすぐ西側を走り、国道41号が通じ、名古屋市のベッドタウン化が進んでいる。面積13.61平方キロメートル、人口2万4305(2020)。
[伊藤郷平]
『宮川芳照著『大口町の歴史』(1967・大口町)』
公家(くげ)の衣服の一種。大口の袴(はかま)の略。束帯(そくたい)の表袴(うえのはかま)の下にはく四幅(よの)仕立てのもの。指貫(さしぬき)のような裾口(すそぐち)をくくる袴に対して、裾口の大きい袴という意。この袴の腰(紐(ひも))は、一続きになっており、片わなに腰の右側で結ぶことが本来であったが、強装束(こわしょうぞく)の流行によって、表袴と同じ位置で腰紐を結ぶことが困難になり、大口は逆の左側となった。地質や色目は、夏冬の区別はなく、紅染めによる赤い色の平絹で製するが、宿老(しゅくろう)(老人)は、ときに白の平絹を用いることもあった。
[高田倭男]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
袴(はかま)の一種。裾口が広いところから出た名称。束帯(そくたい)の構成では表袴(うえのはかま)の下につける赤色平絹の切袴をいう。今日,能や歌舞伎に使用されている大口は,後部が平たくて堅く,角張っている。普通,白の精好(せいごう)でできたものが多く用いられ白大口という。ほかに緋大口(ひのおおくち),紫,浅葱(あさぎ),緑などの色大口,模様大口などがあり,それぞれ役柄や用途によってちがいがある。たとえば能では白大口,色大口は男女の役ともに用いるが,緋大口は女に,模様大口は公達などに用いる。歌舞伎では多く能をとり入れた《勧進帳》《土蜘蛛(つちぐも)》《船弁慶》などに用いる。
執筆者:郡司 正勝
愛知県北西部,丹羽郡の町。人口2万2446(2010)。濃尾平野北東部に位置し,中央部を五条川が南流する。木曾川の沖積低地にあって,古くから米作を主体とする農業の盛んな地域であったが,1950年代後半から工場進出や住宅団地の建設が活発になり,さらに74年,東名高速道路小牧インターチェンジに直結する国道41号線が完成して,急速に工業化,都市化が進み,人口が急増した。
執筆者:萩原 毅
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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