玉となって砕くとも瓦となって全からじ(読み)タマトナッテクダクトモカワラトナッテマッタカラジ

デジタル大辞泉 の解説

たまとなってくだくともかわらとなってまったからじ

《「北斉書」元景安伝から》男子たる者は、名誉のために死ぬことはあっても、いたずらに生きながらえるだけのつまらない生涯を送りたくはない。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 たま 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 の解説

たま【玉】 と なって砕(くだ)くとも瓦(かわら)となって全(まった)からじ

  1. ( 「北斉書‐元景安伝」の「大丈夫寧可玉砕、不瓦全」による ) 男子たるものは名誉のためにいさぎよく死んでも、いたずらに生きながらえて恥をさらしたくはないものだ。
    1. [初出の実例]「寧ろ玉(タマ)となりて砕(クダ)くるとも瓦となりて全き事勿れと、古人の語の如く」(出典浮世草子鬼一法眼虎の巻(1733)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android