玉崎駒形神社(読み)たまざきこまがたじんじや

日本歴史地名大系 「玉崎駒形神社」の解説

玉崎駒形神社
たまざきこまがたじんじや

[現在地名]江刺市玉里 玉崎

人首ひとかべ川北岸の丘陵の頂部に鎮座する。祭神は保食神・武角美神・豊玉姫神。明治維新前は玉崎観音(堂)と称し神仏混淆であった。現在も玉崎観音と通称する。「封内名蹟志」には玉崎大悲閣とみえ、かつて嘉祥年中(八四八―八五一)慈覚大師が開基したと伝える玉崎山玉泉ぎよくせん寺と称した寺があり、運慶作の十一面観音を安置していたが、現在は廃寺となったとみえる。玉崎観音は玉泉寺を継承したものと考えられていた。「江刺郡志」に、貞観年中(八五九―八七七)牛馬の疫が流行したとき十一面観音に祈願して難を免れるものが多く、以来牛馬の守護神として崇敬されたとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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