神仏混淆(読み)シンブツコンコウ

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精選版 日本国語大辞典 「神仏混淆」の意味・読み・例文・類語

しんぶつ‐こんこう‥コンカウ【神仏混淆】

  1. 〘 名詞 〙 神仏同体説に基づいて、日本固有の神と仏教仏菩薩とを同一視し、両者を同じところに配祀して信仰すること。すでに奈良時代に始まり、以後、神宮寺(じんぐうじ)本地垂迹(ほんじすいじゃく)説の流行をみた。明治元年一八六八)に「神仏判然令」が出され、その混淆が禁止された。神仏習合。
    1. [初出の実例]「王政御復古更始維新之折柄、神仏混淆之儀御廃止被仰出候処、於其宗は従来三十番神と称し、皇祖太神を奉始、其他之神祇を配祠し、且曼陀羅と唱へ候内へ天照皇太神八幡太神等之御神号を書加え」(出典:法華宗諸本寺へ達‐明治元年(1868)一〇月一八日(法規分類大全))

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四字熟語を知る辞典 「神仏混淆」の解説

神仏混淆

神仏同体説に基づいて、わが国固有の神と、仏教の仏菩薩とを同一視し、両者を同じところに配祀して信仰すること。「神仏習合」ともいう。

[使用例] 人も知るごとく飛騨の高山地方は京都風に寺院の多いところで、神仏混淆の長い旧習は容易に脱けがたく[島崎藤村夜明け前|1932~35]

[解説] 明治元年(1868)に「神仏判然令」が出され、その混淆が禁止されました。

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