玉川(村)(読み)たまかわ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「玉川(村)」の意味・わかりやすい解説

玉川(村)
たまかわ

福島県中通(なかどお)り地方南部、石川郡の村。1955年(昭和30)に泉(いずみ)、須釜(すがま)の2村が合併して成立。1973年からの国営総合パイロット事業により、石川町との境にある千五沢ダム(せんごさわだむ)(母畑ダム(ぼばただむ))を核とする農業の基盤整備事業が行われた。米作のほか野菜栽培や畜産が盛ん。自動車部品など工業生産も伸びている。JR水郡(すいぐん)線と国道118号、あぶくま高原道路が通り、須賀川(すかがわ)市にまたがる丘陵地に福島空港が1993年(平成5)開港した。国の史跡に須釜地区の東福寺舎利石塔、国の重要文化財に岩法寺の石造五輪塔(がんぽうじのせきぞうごりんとう)がある。須賀川市との境を流れる阿武隈(あぶくま)川には乙字(おつじ)ヶ滝の景勝がある。南須釜の念仏踊りは国の選択無形民俗文化財。面積46.67平方キロメートル、人口6392(2020)。

[渡辺四郎]

『『玉川村史』(1980・玉川村)』


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