玉無(読み)たまなし

精選版 日本国語大辞典 「玉無」の意味・読み・例文・類語

たま‐なし【玉無】

〘名〙
① そのものが持つ最もそれらしいよさを失うこと。また、そのさま。だいなし。
歌舞伎与話情浮名横櫛(切られ与三)(1853)三幕「なんにしても、女を玉なしにしちゃア、事が面倒だ」
所有物資本などを全く失うこと。また、そのさま。
※歌舞伎・紋尽五人男(1825)四幕「大事の鉄鎚を今のどさくさに玉無しにした」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android