王子の狐(読み)おうじのきつね

精選版 日本国語大辞典 「王子の狐」の意味・読み・例文・類語

おうじ【王子】 の 狐(きつね)

  1. [ 一 ] 紙製のきつねに、二本の竹をつけ、一方を持って他方を上下すると、狐が動くように作ったおもちゃ。王子稲荷神社に参詣する人がみやげとしたもの。
  2. [ 二 ] 落語。女に化けた王子の狐が、料理屋に誘い込まれ、ひどいめに合わされ、翌日、詫びに来た人間を見て、子狐に「人間に化かされるんじゃないよ」と言ってきかせるのを落ちとする。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス 「王子の狐」の解説

王子の狐

古典落語演目ひとつ。元は上方ばなしで「高倉狐」と題したものを、初代三遊亭圓右が東京に移し、現題に改めた。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android