王建墓(読み)おうけんぼ(その他表記)Wang Jian mu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「王建墓」の意味・わかりやすい解説

王建墓
おうけんぼ
Wang Jian mu

永陵ともいう。中国四川省成都老西門外にある前蜀王王建 (918没) の墓。 1942~43年に発掘調査された。現高約 15m,径約 80mの円墳。墳裾は9層の石積みで囲まれ,その外周に3条の磚基がめぐっている。墓室は墳中央に紅砂岩の長方形ブロックで築造され,長さ 23.4m,幅 3.8~6.1m,高さは 7.45mにも達する。内部は3室に分れ中室に棺床がある。出土物は王建の像,珉玉製の哀冊諡冊などである。

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改訂新版 世界大百科事典 「王建墓」の意味・わかりやすい解説

王建墓 (おうけんぼ)
Wáng Jiàn mù

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世界大百科事典(旧版)内の王建墓の言及

【前蜀王建墓】より

…中国,四川省成都市の西郊にある五代の前蜀王,王建の墓。永陵という。欧陽修の《新五代史》には〈光天元年(918)6月卒す,……神武経文孝徳明恵帝とおくり名し,高祖とよんだ〉とある。1942年と43年に発掘調査された。墳丘は円形で,高さ約15m,径80m余をはかる。墓室は紅砂岩でつくられ全長30.8m,14のアーチで構築されており,木の門で前・中・後の3室に分けられている。最も大きい中室には,長さ7.45m,幅3.35m,高さ0.84mの紅砂岩の棺床が置かれている。…

※「王建墓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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