王惲(読み)おううん(英語表記)Wang Yun; Wang Yün

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「王惲」の意味・わかりやすい解説

王惲
おううん
Wang Yun; Wang Yün

[生]元,太祖23(1228)
[没]大徳8(1304)
中国,元の学者,政治家。字は仲謀。諡は文定。号は秋澗先生。史天沢に見出され,元に仕官。中統2 (1261) 年翰林修撰同知制誥兼国史院編集官に進み,中書省左右司都事を兼任,行政に尽力。至元5 (68) 年監察御史となる。皇太子裕宗に帝王学の書『承華事略』 20編を進呈して嘉納され,同 28年世祖フビライ・ハンに召されて会見し,上書して時政を論じ翰林学士となる。成宗の即位時『守成事鑑』 15編を献呈。元貞1 (95) 年通議大夫知制誥詔同修国史となり,『世祖実録』を編集。また『聖訓』 (6巻) を編集して奉り,大徳5 (1301) 年退官,太原郡公に追封された。著書『秋澗先生大全文集』。

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