出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…江戸時代,武士が家族・親類の氏名,仕官先,本人との続柄などを書き連ねた文書。一類付(いちるいづけ)などともいう。…
…このように大量に発生した浪人のうちには,新興の大名諸家に改めて召抱(めしかか)えられる者(時代は太平に向かう様相を示したので,既成,新興を問わず家中の人数を制限する家が一般であったから,需要と供給のバランスはとれなかった),百姓,町人になる者,海外に進出する者(途中,鎖国によって不可能となった)などがみられたが,その数は限られたものであったと思われる。残る大多数の者は浪人生活を余儀なくされ,日ごろ再度の仕官を願うものであったが,その実現をみるためには何事か乱の起こることが必要であった。幕府,諸藩は,このような浪人らを危険視し,早くから〈浪人払い〉(追放),〈武家奉公構(かまい)〉(主取りの禁止),〈寄住制限〉などの対策を打ち出していた。…
※「仕官」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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