瑞歯ぐむ(読み)みずはぐむ

精選版 日本国語大辞典 「瑞歯ぐむ」の意味・読み・例文・類語

みずは‐ぐ・むみづは‥【瑞歯ぐむ】

  1. 〘 自動詞 マ行四段活用 〙 ( 「みずわく(ぐ)む」「みつわく(ぐ)む」とも ) ( 老人に「瑞歯」がはえる意か ) きわめて年をとる。はなはだしく年老いる。
    1. [初出の実例]「むばたまのわが黒髪はしらかはのみつはくむまでなりにけるかな」(出典:大和物語(947‐957頃)一二六)

瑞歯ぐむの補助注記

語義については、「瑞歯(みづは)ぐむ」のほか、歯が上下三本だけ抜け残る「三歯組む」とする説、足腰の三重に折れかがまる形容三輪(みつわ)組む」とする説、関節のがたがたになる形容「支離(みつわくむ)」とする説、また、「大和物語」の檜垣嫗の歌が「水は汲む」の意だけであったのが老人のさまをいうと誤解されて、さまざまの語源説が付会されたとする説などがあり、表記についても「みつはくむ」「みつわくむ」のふたつが入りまじっている。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 自動詞 出典 実例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む