支離(読み)シリ

デジタル大辞泉 「支離」の意味・読み・例文・類語

し‐り【支離】

分かれ離れること。ばらばらになること。
字句の―を顧ず専ら了解し易きを主とし」〈新聞雑誌四五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「支離」の意味・読み・例文・類語

し‐り【支離】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「支」は分かれるの意 )
  2. ( ━する ) 分かれてばらばらになること。分散すること。ばらばらになって収拾がつかなくなること。→支離滅裂
    1. [初出の実例]「西嬙母支離体、誰能保得万年春」(出典経国集(827)一〇・入山興〈空海〉)
    2. 「字句の支離を顧ず専ら了解し易きを主とし、文字の左右に各平仮名を加へ其音義を明にし」(出典:新聞雑誌‐四五号報告・明治五年(1872)五月)
    3. [その他の文献]〔荘子‐人間世〕
  3. ( 「荘子人間世」の支離疏という障害のある者の名から ) 身に障害のある者。
    1. [初出の実例]「臃腫遂物宣。支離養天寿」(出典:参天台五台山記(1072‐73)五)
    2. [その他の文献]〔色葉字類抄(1177‐81)〕〔顔氏家訓‐勉学〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「支離」の読み・字形・画数・意味

【支離】しり

分散する。また、ばらばらにする。〔荘子、人間世〕夫(そ)れ其の形を離するすら、ほ以て其の身をひて、其の天年ふるに足る。況(いは)んや其の離するをや。

字通「支」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android