生る屍(読み)いけるしかばね

精選版 日本国語大辞典 「生る屍」の意味・読み・例文・類語

いける【生る】 屍(しかばね・かばね)

  1. 肉体的には生きているが、精神的には死んだも同然の人。特に、極端な悲しみなどで、精神的な張りを失った人などにいうことが多い。
    1. [初出の実例]「エリスが生ける屍を抱きて千行の涙を濺(そそ)ぎしは幾度ぞ」(出典舞姫(1890)〈森鴎外〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android