幾度(読み)イクド

デジタル大辞泉 「幾度」の意味・読み・例文・類語

いく‐ど【幾度】

どのくらいの回数何度。いくたび。「幾度読んでもおもしろい」「幾度となく注意する」
(「いくどか」の形で)若干の回数。何回。いくたび。「幾度かお会いしたことがある」
(「いくども」の形で)度数の多いこと。たびたび。いくたび。「幾度も足を運んだ」
[類語]たびたびよくしばしばちょくちょく往往ちょいちょいしきりしょっちゅう頻繁頻頻しげしげ足繁くあまたたび何度も再三再再再三再四再びまた重ねて再度又又又もまたもやまたぞろ懲りずまに二の舞性懲しょうこりもないてつを踏む前車のてつを踏むてつを踏む改めてまたしてもくれぐれくれぐれも返す返すよくよくとくととっくり重重重ね重ね幾重にも念入り二度と二度と再びくどくどうだうだぐだぐだくだくだたらたらああだこうだ四の五の四の五の言うもろもろ広い幅広い手広い広範広範囲多方面多角多面多岐様様各種種種諸種いろいろ多様多様化多面的多種多種多様多彩数数いろんなとりどり色とりどり百般万般諸般多元多元的多角的横断的複眼的おしなべて全般に一般総じて概して多くおおむね大概普通通例通常一体に総体およそあまね雑多よろず各人各様十人十色千差万別マルチ事事物物種種雑多各様種種くさぐさ玉石混淆こんこう凡百ぼんぴゃく百態百事百千万端各般数多あまた数多すうた数次等等諸相諸物山ほどざらあれこれ何やかや何だかんだ何のかの何くれ何くれとなくあれやこれやごちゃごちゃ枚挙にいとまがない十指に余るあの手この手エトセトラ

いく‐たび【幾度】

いくど」に同じ。「幾度しかられたことか」「失敗したことは幾度もある」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「幾度」の意味・読み・例文・類語

いく‐たび【幾度】

  1. 〘 名詞 〙 ( 副詞的に使われることが多い )
  2. どれほどの回数。何度。幾回
    1. [初出の実例]「然らば則ち一宵に幾廻(イクタヒ)喚しし乎(や)」(出典日本書紀(720)雄略元年三月(前田本訓))
  3. 何度も。たびたび。
    1. [初出の実例]「いくたひせらるるも験もないに、又云へばかうせらるるぞ」(出典:史記抄(1477)九)

いくそ‐たび【幾度】

  1. 〘 名詞 〙 どれくらいの回数。何回。また、多くの回数。何度も。
    1. [初出の実例]「蘆辺こぐ棚なし小舟(をぶね)いくそたび行きかへるらん知る人もなみ」(出典:伊勢物語(10C前)九二)

いく‐ど【幾度】

  1. 〘 名詞 〙 どれほどの度数。何回。また、多くの回数。
    1. [初出の実例]「文も幾度(イクド)かやりやす」(出典:洒落本・南客先生文集(1779‐80))

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普及版 字通 「幾度」の読み・字形・画数・意味

【幾度】いくたび

何度も。唐・杜甫〔裴施州に寄す〕詩 度か書を寄する、白鹽(州の地名、杜甫の居地)の北 我にる、羔裘(かうきう)

字通「幾」の項目を見る

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