生覚(読み)なまおぼえ

精選版 日本国語大辞典 「生覚」の意味・読み・例文・類語

なま‐おぼえ【生覚】

〘名〙 (「なま」は接頭語)
① はっきりと記憶していないこと。いいかげんに覚えていること。うろおぼえ。
※枕(10C終)一六一「よみたる歌などをだになまおぼえなるものを」
② あまり気に入られていないこと。あまり深い恩寵は受けていないこと。
源氏(1001‐14頃)宿木「中納言殿の御前の中に、なまおぼえあざやかならぬや、暗きまぎれに立ちまじりたりけん、帰りてうち歎きて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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